つい数年前までパチンコ・スロットにどっぷり漬かっていた依存症の私が、克服するために試したことと、その効果を紹介します。
依存全盛期
私がパチンコ・スロット(主にスロット)にはまっていたのは、だいたい2004年~2016年くらいまで。
パチンコ・スロットを始めた2004年あたりは、4号機のAT全盛期です。
それから約10年間、一週間以上行かない期間が無かったんじゃないか、と思えるくらいにどっぷり漬かっていました。
そんな私がホールへ行く頻度が減ってきたのは、2014年あたりの5号機の全盛期です。当時の導入台だと、バジリスク絆や、アナザーゴッドハーデスが導入された時期でした。
理由は本ブログのタイトルの通り、借金が膨れてきたこと。
そこから5~6年をかけて、徐々に行く頻度を減らして今に至っています。
試したけどダメだったこと
まずは、「ギャンブル依存症 克服」等でネット検索すると上位に出てくる対処法。
ダメだったやつを思いつく限り書きます。
- 使う上限を決める
- 現金を持たない
- キャッシュカードを持たない
- 負けたときの気持ちを日記で残す
- ケータイ、スマホの待ち受けに注意書き
- 壁に決意を書いた紙を貼る
- 別の趣味を見つける
- などなど
たぶんもっとあったと思います。だけどどれもダメだった・・・。
そもそも上限を守れないから依存症なんだし、現金やキャッシュカードを持たなくても家に取りに帰ってまた出かけるんです。普段面倒くさがり屋の私でも、パチンコ・パチスロに行く時だけは驚くほどアクティブな人間になります。
どこかのサイトで見かけた、負けたときの日記やスマホの待ち受けも効果なし。
日記を書いても、ホールに行く前に日記は読まないし、勝ったときにも読まない。負けた日にだけ日記を開いて、以前負けたときの思い出を振り返るだけ。
待ち受け作戦にいたっては、パチンコ・パチスロを打ちながら気にせずケータイ・スマホをいじってます。もう論外です。
別の趣味もダメ。
当時始めた釣りは今も時々行ってますが、平日にホールに向かってしまう私を止めることはできませんでした。
私が克服した方法
かなり強引な方法で、読者の方が実行できるかどうかわからないのですが、当時の私はこれくらいのことをしないとギャンブルをやめられなかったんです。
引越し
依存症真っ只中の私が住んでいた場所は、駅周辺にパチンコ店が6~7店舗ある、そこそこ大きい駅でした。帰り道に絞っても、3店舗くらい通過しないと帰宅できないため、ほぼ確実にどこかの店につかまります。
その後仕事を変えたことにより引越しすることになるのですが、引っ越し先を決めるときにギャンブルを回避するべく重要視したのが以下の2つ。
- 駅からそこそこ歩く
- 駅周辺にパチンコ屋が無い
結論から言えば、パチンコ屋が無い駅周辺の物件を見つけることはできませんでした。
ただ、引っ越し先は駅周辺に1店舗、しかもあまり繁盛していないお店だったため、引っ越し前と比べて頻度を減らすことには成功しました。
通勤手段変更
パチンコ店に行く頻度を減らすことは成功しましたが、一般的に見ればまだまだパチンコに行く回数は多く、「エブリデイパチンコ」から「週半分のパチンコ」に変わったレベルです。
次に私が取った手段は、通勤手段の変更です。
仕事帰りに電車を降りてパチンコに寄ってしまうなら、いっそ駅を使わなきゃいい
と考えた私は、職場までの通勤手段を車に変更しました。
通勤経路にパチンコ店が無かったわけではないのですが、主要な道路は交通量が多く渋滞するため、徐々に裏道のような狭い道を使うようになり、自然にパチンコ店が目に入らない通勤ルートになっていきました。
ほどよく忙しい仕事であったこともあり、その結果、平日はパチンコ・パチスロを意識する時間はかなり短くなりました。
攻めの飲酒
平日にパチンコ・パチスロのことを考える時間を出来るだけ削ることに成功した私ですが、週末は危険で、パチスロを打ちたい欲が高まってきます。
なので私は、週末の金曜日、または土曜日を飲酒の日とし、できるだけ深酒するようにしました。
可能な限り朝方まで飲んで、寝る時間をずらすことで起きる時間を休日の午後にしたんです。
飲んだ次の日の体のだるさもあり、「スロットをしたい欲 < ダラダラ過ごしたい欲」の状況を無理やり作り出してパチンコ店へ行く頻度を減らしました。
幸いお酒を飲むのは好きでしたので、この作戦は上手くいきました。
30歳くらいまで週末は常に酒を飲む生活を続けた結果、腹は出てきましたが、パチンコ・スロットへの欲求はかなり抑えられるようになっていました。
独立・起業
これは「結果的に良かった」という話なんですが、ギャンブルへの欲求がコントロールできるようになったのと同じくらいの時期にサラリーマンを辞め、独立したんです。
仕事が軌道に乗るまでは土日も仕事のことを考えながら生活していたので、自然とパチンコ・パチスロ自体を考える時間が無くなり、普段の生活からギャンブルのことを考える時間がほとんどなくなりました。
独立する前までは、スロットを打ちたい気持ちを「コントロール」していたのですが、独立して数年後、気づくとスロットを打ちたい気持ちが「高まらなく」なっていました。
今後どうするか
ギャンブル依存症は薬物などと一緒で「完治しない」と言われています。
確かに、心の底から「スロット打ちたい!」と考えることはなくなりましたが、数年前に大勝した記憶や大当たりした時の気持ちよさは残ったままです。
時々「暇だしパチンコでも行こうかな」と思うこともありますし、今こうしてブログを書いていて少しパチンコ・スロットを打ちたい願望が出てきているのも事実です。笑
私の場合、時間があるとどうしても暇つぶしの選択肢にパチンコ・パチスロが入ってしまうんです。
そんな時間を少しでも減らすために、今後私がやっていきたいのが、趣味の延長にある副業です。
嫌々する仕事ではなく、遊び程度に考えています。自分の裁量で働く時間も決められますので、マイペースにできる仕事を土日に入れていこうと考えています。
今はまだ始めたばかりなのですが、これが結構効果的で、楽しみながら仕事ができています。
収入はありますが、本業の収入に比べたら微々たるものです。しかし、無駄な外出や出費が減った分、手元に残る金額も以前より多くて助かってます。
まとめ
今現在、ギャンブル依存症に悩んでいる方は信じられないかもしれませんが、今の私はパチンコ・パチスロユーザーがよく使うフレーズ「トイレを借りるだけ」という行動が実際にできるようになっています。笑
普段パチンコ店に行かない方や、ライトユーザーの方は信じられないかもしれませんが、この「トイレ借りるだけ」という行動、本当に難しいんです。
もし10年前に戻って、ギャンブルにのめり込んでいたころの私に今の状況を伝えても、信じてもらえないかもしれません。
そのくらいすごいことです!(←自分で言っちゃうくらい)
私個人の意見ですが、禁パチをガマンだけで成功させるのはかなり難しいです。「なるべく触れないこと(見ないこと)」や「ほかの予定でパチンコの思考領域を埋めること」を目標にして、ギャンブルの割合を縮小させることが効果的です。
ですが↑この考え、頭ではわかっていても、おそらく大半の方がすぐに成果を出すことはできないと思います。
私が今の状況になるまで5年以上かかりました。
一番大変なのは「辞めよう」と決意したその翌日。私も何度「辞めよう」と考えた翌日にレバーを叩いていたことか・・・。
ギャンブル依存を知らない人からは「意志が弱い」と言われることもあると思います。
しかし気にしないでください、「意志が弱いから抜けられない」は、ウソですから。
それが本当なら私は抜け出せてないからです。(私、意志めちゃくちゃ弱いですから)
大事なのは意志を変えるのではなく、自分の周りの状況を変えることです。
一度や二度失敗したからと言って諦めないでください。浮き沈みを繰り返しながら少しずつ改善していくものです。
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